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人工関節とは

人工股関節の歴史

病気によって傷んだ股関節を人工物に取り換える最初の手術は、1922年に米国で行われました。

この手術で使われたインプラントは現在のものとは大きく異なり、大腿骨の関節面に金属をかぶせるだけの簡単なものでした。

その後、大腿骨側だけでなく骨盤側の関節面にも金属をかぶせる方法が1938年に英国で編み出されましたが、手術後の経過はあまり良好ではありませんでした。股関節には非常に大きな力が加わりますが、それに耐えうる固定性をインプラントに持たせるだけの技術が確立されていなかったためです。

この問題を解決するために、1950年代からは大腿骨に人工関節の土台部分を深く埋め込む、いわゆる「ステム」という形状のインプラントが用いられるようになりました。

そして1960年代になると、現在の人工股関節システムの原型ともいえる概念が英国で考案されました。

このシステムは、関節軟骨の役割を果たすポリエチレンの採用、さまざまな症例に対応するためのインプラントデザインの多様化、そしてより正確な手術を可能にする手術器械の開発など、当時としてはまさに画期的でした。このシステムの普及と共に手術方法も確立され、手術後の経過はかなり良好なものになってきました。

1970年代後半には、人工股関節インプラントはほぼ現在と同じようなデザインになりました。
それでも時折起こる合併症を防ぐ手段として、今日に至るまでさまざまな技術が投入されています。

1990年代にはインプラントと骨のなじみを良くするためのハイドロキシアパタイトコーティング、2000年には摩耗を防ぐために分子構造を改良したポリエチレンなどが採用されました。

現在では、人工股関節インプラントそのもののデザインだけでなく、手術の方法、つまり、より小さい皮膚切開から、筋肉をなるべく傷つけないでインプラントを埋め込む方法「MIS(エム・アイ・エス)」の改良が進んでいます。

人工股関節置換術をより良いものにしようとする努力は、今もなお続いています。



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